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一燈照隅

ヘビの長さ

アフリカのことわざ

「ヘビの長さは その死後に測ることができる」
人の真価はいなくなってから分かるの意

この言葉 親にも言えることだった
私の親はどこにでもいる平凡の親だった
カムカムの安子と同年代だ
父親が亡くなったのは20年前
母親は昨前に亡くなった
元気な時はうるさい存在としか思わなかった
しかしいなくなって分かったことがある

先日 母親の一周忌法要をやった時子供が集まった
当たり前のことかも知れないが
私は男3人兄弟だが それぞれ働き始めてからは3人が揃うことは滅多になかった
それが親の法事で揃った
そこに親の権威を感じた

それから親には兄弟がいる
私達の叔父叔母だが 現在7人が健在だ
その子供 つまり従兄弟達も当然もいる
親の友人知人も分かっているだけで何人かいる

財産は残さなかったが身近な人間関係を残してくれた
親は親族との関係は特に大切にしていた
しかし私達の代となると希薄になりがちになっていた
親に代わって親族らとの関係を
今まで同様に継続することはできないかも知れない

私は家系にはこだわらないつもりで
「遠くの親戚より近くの他人」
という考えでいた
しかしこの年になって親族関係の大切なことを感じている

私も家系の墓地へ行くと500年前からの墓石が並んでいる
見たことはないが家系図もあるらしい

芸能人の先祖を調べる番組があるが
誰もが今いるのは 勿論先祖様のお陰だ

また最近皇位継承が問題になっている
戦後の進駐軍によって皇族離脱が行われた
これがなかったらこの問題は起こらなかったかも知れない

我が家のことと一緒にすると不敬罪になるが
日本人は単一民族だから家系を大切にしてきた
続けてきたことを止めることは簡単だが継続させることは難しい
だから今になって自分にできることは引き継いでいこうと思っている

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