hayabusa-k

一燈照隅

カメ

孫から「ジイジ」と言ってくるとドキッとする
必ず何かのお願いに決まっている
今は直接会えないので電話で言ってくる
孫はメダカとザリガニを飼っている
夏休み中 メダカ以外の魚 タナゴ フナとかが欲しいと言う
早速 手作りの追い込み網を作り田んぼの水路で何種類かの魚が捕れた
次は小さいカメを飼いたいと言う
しかし孫の親はダメだと言う
でもジイジとすれば孫の期待に応えるしかない

小魚を捕る網の中にエサを入れて水路に沈めてみることにした
エサは調べたら魚のアラがいいが鶏肉でもよいとなっていた
スーパーで鯛のアラが1パック160円だった
バァバが鳥の手羽を買ってその中の2本くらい使えばその方が安いと言う
ところが手羽料理を食べている時 食べた残りの骨でもいいのではないかと思った
釣る訳ではないし匂いで誘うだけだから
食べかすを入れ一晩網を沈めて置いた
しかしこのケチったのがいけなかったのか全く何も入らなかった

何事もやる以上本気にならなければいけないのだ
いつもいい加減にやっているから全てがいい加減になってしまう
2番ではダメなのだ
1番を目指してやってこそ2番も取れる
これは先のオリパラで何度も見てきたことだ
よし 本気モードに入れてタモ網を持って水路に向かった
静かになるべく足の振動をさせないように 抜き足差し足 水路の縁を歩く
いたっ デカイのはいる でも逃げるのも早い
デカイのはダメだ でもいないのよりいいではないか
また妥協案が出る それがいけない
デカイのがいると言うことは小さいのもいる
根気だ 本気だ
沈めばいずれ息継ぎにまた顔を出す それを待つのだ
全集中 水の呼吸 亀の型

f:id:hayabusa-k:20210922122128j:plain