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一燈照隅

アフリカのことわざ

「嘘が一年逃げ回っても 真実は一日で追いつく」
嘘はつくなという意

事件を起こすと犯人は初め「やっていません」と言う
それが本当か嘘かは本人にしか分からない
だから証拠を突きつけられるまでは嘘を続ける
やがて嘘がつけなくなると記憶にないと言って黙秘する
記憶にあるかないかも本人にしか分からない

共通テスト問題が流出した
計画の段階から嘘があった
騒ぎが大きくなり過ぎたために出頭したのか
しかしもし届け出がなかったら 
何もなく過ぎていただろう
本人にはそんな軽い嘘だったのかも知れない
こうして嘘は簡単につける

会津藩什の掟にも
「嘘言を言ふことはなりませぬ」
と規定されている

誰もが言われなくても分かっていることだが
規定しなければならないほど嘘は軽く思われていたのだろう
大人になるまで嘘をついたことのないと言う人がいたら
その言葉こそ信じられない

ところが「嘘も方便」ということわざがある
結果が良ければ良いじゃないか
良い嘘もあると言うことか
良い嘘と悪い嘘があるとなると
嘘はつくなと言うことと矛盾する

嘘は本人にしか分からないこと
だから何が本当で何が嘘かということは誰にも分からない
分からないことを詮索しても仕方がない

それでも問題流出の方法等本人にしか分からないことは
みんなは知りたがるだろう
嘘は簡単だったが難しかったのは問題だったんだ

それにしてもアフリカの大草原では嘘をついたら隠しようがない
それでも嘘をつく人がいたから
このことわざが出来たのだろう

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