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一燈照隅

コロナ

近くのファミレスが閉まっていた
従業員に出たらしい
私達が月に一度飲みに行く店だ

毎日新規感染者が過去最高と報道を聞いても何の反応もしなくなっている
コロナが出始めた頃
「日本人は欧米人とは違って罹りにくい」
感染症は暑くなると収まる」
「若い人は重症化しないので風邪と同じ」等といろいろ言われてきた

第1,2、3、4波と来ても日本は外国に比べて感染者数は桁違いに少ないから大騒ぎすることはない
でも世界ランキングでは20番目くらいにいる
低いと言うのは順番のことなのかトップ3のアメリカ、インド、ブラジルと比べて言っているのか
ではどこまで数字が上がれば世界並みになるのか
ただここにきて人口10万人当りの感染率は東京都の区によってはこれらの国に負けていないらしい
これはどう説明するのか

先日基礎疾患のない30代の男性が自宅療養中に亡くなったという
為政者はそれを取り上げ「こういうことがあるから若い人ももっと気を付けて下さい」と言った
まるで罹った人が悪かったように聞こえる
今はPCR検査で陽性になっても医師の治療は受けられず自宅療養をしなければならない
悪化するまでは治療は受けられない

医療が逼迫してきたためで原因は今の変異株が想定外だったらしい
この現状に飛び交っていた標語では効かなくなった
そこで慌ててワクチンを打ち始めた
急いで打てと言うのでみんなが本気になって打とうとしたら今度は足りないから少し待てとなってしまった
まだ充分届いていないらしい
しかしそれもこれも予想されていたのに何の対策もしていなかった
そのツケが今出ている

結局日本は医療従事者が優れていることと国民が素直に言うことを聞くからこの程度で済んでいる
できることはやってきた
もうこれ以上やることはないのだから新たな標語はいらない
「コロナに感染しても重症者でなければ治療は受けられないので罹らないように気をつけて下さい」と素直に言うしかない
そこで新しい標語が出た
「自分の身は自分で守る」

「忘却の速さと、何事も重大視しない情感の浅さこそ、人間最初の老いの兆しだ」 三島由紀夫
まさか国が老いてきているのかと心配になる

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